2016年 06月 09日
映画「スポットライト・世紀のスクープ」 |
東京で見そびれたとY子ちゃんに誘われて「スポットライト」を観てきました。
2002年1月に(クリスマス後にも意味がある)ボストン・グローブ紙の記者たちが、カトリック教会の神父達による少年への性的虐待を知りながら教区の転任や病欠と偽って隠蔽を繰り返した教会の体質に真っ向から挑み、記事にした衝撃の社会派ドラマ。今年度アカデミー賞で脚本、作品賞受賞。
巨大な権力に立ち向かう記者達の戦いをシリアスに描く実話です。
ドラマチックな場面も虐待シーンもないのに息もつかせない展開はさすがだ。
ボストンといえば、イングランドの清教徒によって築かれたアメリカで最も歴史の古い街であり、初代総督の「ボストンは神との特別な関係を結んでいる」(丘上の市)演説でも知られ保守的な都市である。
そこで教会のスキャンダルを暴いても読者の共感を得られるか戦々恐々だったろう。
地道に裏を取り、職務に忠実で誇りを持ち、権力に屈しない記者たち。
どっかのヤメ検弁護士に見せたい映画でした。
★★★★★
by kuukau
| 2016-06-09 09:10
| みる、きく、よむ